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OpenCV2.1のインストール:Windows(windows:32bit, 64bit, VIsual Studio)

6 comments 06 6月 2010 Under: opencv2.x-tips

■安定版をインストール(バイナリから)

1.インストーラ付き実行ファイル(OpenCV-2.1.0-win32-vs2008.exe)をダウンロードします.

配布場所:http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/

2.インストーラを実行してインストールを行います.

インストール時に,環境変数PATHに追加するか否かを聞かれるので,問題ない場合は追加してください.

■安定版をインストール(ソースから)

1. ソースコード(OpenCV-2.1.0-win.zip)をダウンロードします.

配布場所:http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/

ダウンロードしたファイルは,任意の場所に展開します.ここでは,展開場所を “D:/OpenCV-2.1.0/” とします.

2. TBBをダウンロードします.

配布場所:http://www.threadingbuildingblocks.org/file.php?fid=77

OpenCVでTBBを有効にする場合には,TBBをダウンロードする必要があります.不要な場合には,3. に進んでください.

最新版のTBBをダウンロードし,任意の場所に解凍します.

3.CMake を利用してソリューションを作成します.

CMake をインストールしていない場合は,以下のサイトからダウンロードしてインストールしておきます.

配布場所:http://www.cmake.org/cmake/resources/software.html

CMake (cmake-gui) を起動し,”Where is the source code:” に “D:/OpenCV-2.1.0/” を, “Where to build the binaries:” に ”D:/OpenCV-2.1.0/build” を選択します.ついで,ビルドオプションを選択します.ここでは,

  • BUILD_EXAMPLES:サンプルをビルドします.
  • WITH_TBB:TBBを有効にします.

を選択します.

もちろん,TBB の利用できない環境では,WITH_TBB オプションを選択してはいけません.初回 configure 時に,対象コンパイル環境を聞いてきますので,適切なものを選択してください(例えば,Visual Studio Express Edition 2008 ならば 「Visual Studio 9 2008」,Visual Studio 2005 ならば「Visual Studio 8 2005」 など).ここでは,Visual Studio Express Edition 2010 を利用するので,「Visual Studio 10」を選択します.

TBBのインクルードディレクトリを指定する必要があります.ここでは,”<TBBをインストール(展開)したディレクトリ>\include”を指定します.

次に,TBBのライブラリディレクトリを指定する必要があります.ここでは,”<TBBをインストール(展開)したディレクトリ>\lib\ia32\vc10″を指定します.ia32 は32ビット版,vc10は visual studio 2010 用のライブラリであることを意味します.

そして,「Configure」および「Generate」を実行します.

4.OpenCVをビルドします.

CMakeによって,「OpenCV.sln」 が作成されるので,これを Visual Studio 2010 Express Edition で開きます.

「ビルド」→「バッチビルド」で,「ALL_BUILD」2つ,さらに「INSTALL]2つを選択してバッチビルドを行うと手軽でしょう.

ただし,Pythonのデバッグ版をインストールしていない場合は,PythonバインディングのDebug版はビルドできません.

5. PATH を設定します.

最後に,「マイコンピュータ」の「プロパティ」から,作成したライブラリへのパスを環境変数 PATH に追加します.今回の場合は,”D:\OpenCV-2.1.0\build\bin\Release” と “D:\OpenCV-2.1.0\build\bin\Debug” を追加します.さらに,TBBを利用している場合は,”<TBBをインストール(展開)したディレクトリ>\bin\ia32\vc10″(これも,各自の環境に合わせてください)を PATH に加える必要があります.

■SVN版をインストール

1. OpenCVのオフィシャルリポジトリから,最新のソースコードをチェックアウトします.

SVN クライアントを導入していない場合は,TortoiseSVN を下記サイトからダウンロード,インストールします.また,language Pack も同時にインストールすると,インタフェースを日本語化することも可能です.

配布場所:http://tortoisesvn.net/downloads

TortoiseSVN を導入後,右クリックのメニューより 「SVN チェックアウト」を選択し,リポジトリのURLとローカルのチェックアウト先のディレクトリを(例えば以下のように)指定します.リポジトリのURLは, “https://code.ros.org/svn/opencv/trunk” です.また,チェックアウトディレクトリが存在しない場合には,自動的に作成されます.ここでは,”D:\opencv2.1SVN” 以下にチェックアウトすることとします.

チェックアウトディレクトリの直下に “opencv” というフォルダが作成されますので,ここを安定版の場合の “D:\OpenCV2.1″ と読み替えれば,後の作業は,2.から5.まで同じです.

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