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CXCORE リファレンス マニュアル

最終変更者: 怡土順一, 最終変更リビジョン: 448, 最終変更日時: 2008-12-24 00:28:23 +0900 (水, 24 12月 2008)


配列操作(Operations on Arrays)


初期化(Initialization)


CreateImage

ヘッダの作成とデータ領域の確保

IplImage* cvCreateImage( CvSize size, int depth, int channels );

size
画像の幅と高さ.
depth
画像要素のビットデプス.以下の内のいずれか.
IPL_DEPTH_8U - 符号無し 8 ビット整数
IPL_DEPTH_8S - 符号有り 8 ビット整数
IPL_DEPTH_16U - 符号無し 16 ビット整数
IPL_DEPTH_16S - 符号有り 16 ビット整数
IPL_DEPTH_32S - 符号有り 32 ビット整数
IPL_DEPTH_32F - 単精度浮動小数点数
IPL_DEPTH_64F - 倍精度浮動小数点数
channels
要素(ピクセル)毎のチャンネル数.1, 2, 3, 4 のいずれか.このチャンネルはインタリーブされる.例えば,通常のカラー画像のデータレイアウトは,
b0 g0 r0 b1 g1 r1 ...
となっている.一般的な IPL 画像フォーマットはノンインタリーブ画像を格納することができ,これを処理することができる OpenCV の関数も存在するが,この関数はインタリーブ画像しか作成できない.

関数 cvCreateImage はヘッダを作成し,データ領域を確保する.これは,以下の形式を短縮したものである.

    header = cvCreateImageHeader(size,depth,channels);
    cvCreateData(header);


CreateImageHeader

メモリ確保と初期化を行い,IplImage 構造体を返す

IplImage* cvCreateImageHeader( CvSize size, int depth, int channels );

size
画像の幅と高さ.
depth
画像のカラーデプス(CreateImage を参照).
channels
チャンネル数(CreateImage を参照).

関数 cvCreateImageHeader は,メモリ確保と初期化を行い, IplImage 構造体を返す.これは,

  iplCreateImageHeader( channels, 0, depth,
                        channels == 1 ? "GRAY" : "RGB",
                        channels == 1 ? "GRAY" : channels == 3 ? "BGR" :
                        channels == 4 ? "BGRA" : "",
                        IPL_DATA_ORDER_PIXEL, IPL_ORIGIN_TL, 4,
                        size.width, size.height,
                        0,0,0,0);
と似ているが,この関数はデフォルトでは IPL の関数を用いない(マクロ CV_TURN_ON_IPL_COMPATIBILITY も参照すること).


ReleaseImageHeader

ヘッダを解放する

void cvReleaseImageHeader( IplImage** image );

image
確保したヘッダへのポインタのポインタ.

関数 cvReleaseImageHeader は,ヘッダを解放する.これは,

    if( image )
    {
        iplDeallocate( *image, IPL_IMAGE_HEADER | IPL_IMAGE_ROI );
        *image = 0;
    }
と似ているが,この関数はデフォルトでは IPL の関数を用いない(マクロ CV_TURN_ON_IPL_COMPATIBILITY も参照すること).


ReleaseImage

ヘッダと画像データを解放する

void cvReleaseImage( IplImage** image );

image
確保した画像ヘッダへのポインタのポインタ.

関数 cvReleaseImage は,ヘッダと画像データを解放する. これは,以下の形式を短縮したものである.

    if( *image )
    {
        cvReleaseData( *image );
        cvReleaseImageHeader( image );
    }


InitImageHeader

ユーザによって確保された画像ヘッダを初期化する

IplImage* cvInitImageHeader( IplImage* image, CvSize size, int depth,
                             int channels, int origin=0, int align=4 );

image
初期化される画像ヘッダ.
size
画像の幅と高さ.
depth
画像のカラーデプス(CreateImage を参照).
channels
チャンネル数(CreateImage を参照).
origin
IPL_ORIGIN_TL または IPL_ORIGIN_BL
align
画像の行のアライメント,通常は4,あるいは 8 バイト.

関数 cvInitImageHeader は, ユーザから渡されたポインタが指す画像のヘッダ構造体を初期化し,そのポインタを返す.


CloneImage

画像の完全なコピーを作成する

IplImage* cvCloneImage( const IplImage* image );

image
オリジナル画像.

関数 cvCloneImage は,ヘッダ,ROI,データを含む画像の完全なコピー を作成する.


SetImageCOI

与えられた値を channel of interest(COI)としてセットする

void cvSetImageCOI( IplImage* image, int coi );

image
画像ヘッダ.
coi
COI(Channel of interest).

関数 cvSetImageCOI は,与えられた値を COI(channel of interest)としてセットする. 値 0 は全てのチャンネルが選択されている事を意味し,値 1 は最初のチャンネルが選択されている事を意味する. もしCOI が NULL かつ,パラメータが coi != 0 の場合には,COI が確保される. OpenCV の関数の多くは COI をサポートしていないことに注意すること. 別々の画像/行列チャンネルを処理するには,(cvCopycvSplit によって)別々の画像/行列へチャンネルをコピーし, それを処理してから,必要ならばその結果を(cvCopycvCvtPlaneToPix によって)もう一度コピーし直して返す.


GetImageCOI

COI のインデックスを戻す

int cvGetImageCOI( const IplImage* image );

image
画像ヘッダ.

関数 cvGetImageCOI は,画像の COI(channel of interest)を返す(全チャンネルが選択される場合には,0 が返される).


SetImageROI

与えられた矩形を画像の ROI としてセットする

void cvSetImageROI( IplImage* image, CvRect rect );

image
画像ヘッダ.
rect
ROI を表す矩形.

関数 cvSetImageROI は,与えられた矩形を画像の ROI としてセットする. もし,ROI が NULL で,パラメータ rect の値が画像全体ではない場合には,ROI が確保される. COI とは異なり,OpenCV の関数の多くが ROI をサポートしている. そして,ROI はある意味,別の画像として扱われる(例えば,全てのピクセル座標は ROI の左上あるいは左下(画像の原点に依存)からカウントされる).


ResetImageROI

画像の ROI を解放する

void cvResetImageROI( IplImage* image );

image
画像ヘッダ.

関数 cvResetImageROI は,画像の ROI を解放する. 解放後は全画像が選択されている状態と同じになる. 以下のようにしても,同じように全選択ができるが,この方法では image->roi は解放されない.

cvSetImageROI( image, cvRect( 0, 0, image->width, image->height ));
cvSetImageCOI( image, 0 );


GetImageROI

画像の ROI 座標を返す

CvRect cvGetImageROI( const IplImage* image );

image
画像ヘッダ.

関数 cvGetImageROI は,画像の ROI 座標を返す. ROI が存在しない場合には,矩形 cvRect(0,0,image->width,image->height) が返される.


CreateMat

新たな行列を作成する

CvMat* cvCreateMat( int rows, int cols, int type );

rows
行列の行数.
cols
行列の列数.
type
行列要素の種類.通常,次のような指定形式になる. CV_<bit_depth>(S|U|F)C<number_of_channels>.例えば,
CV_8UC1 は,符号無し 8 ビット 1 チャンネル行列, CV_32SC2 は,符号有り 32 ビット 2 チャンネル行列を意味する.

関数 cvCreateMat は,新たな行列とその内部データのためのヘッダを確保し,作成された行列へのポインタを返す.これは以下の省略形である.

    CvMat* mat = cvCreateMatHeader( rows, cols, type );
    cvCreateData( mat );

行列は行単位で保存され,すべての行は4バイトでアライメントされる.


CreateMatHeader

新たな行列のヘッダを作成する

CvMat* cvCreateMatHeader( int rows, int cols, int type );

rows
行列の行数.
cols
行列の列数.
type
行列要素の種類(cvCreateMatを参照).

関数 cvCreateMatHeaderは,新たな行列のヘッダを作成し,そのポインタを返す. さらに,cvCreateData を用いるか,cvSetData により,ユーザが確保したデータ領域を明示的にセットすることで,行列データが確保される.


ReleaseMat

行列を解放する

void cvReleaseMat( CvMat** mat );

mat
行列へのポインタのポインタ.

関数 cvReleaseMat は,行列データの参照カウンタをデクリメントして,行列ヘッダを解放する.

    if( *mat )
        cvDecRefData( *mat );
    cvFree( (void**)mat );


InitMatHeader

行列ヘッダを初期化する

CvMat* cvInitMatHeader( CvMat* mat, int rows, int cols, int type,
                        void* data=NULL, int step=CV_AUTOSTEP );

mat
初期化する行列のヘッダへのポインタ.
rows
行列の行数.
cols
行列の列数.
type
行列要素の種類.
data
行列のヘッダで指定されるデータへのポインタ(オプション).
step
割り当てられたデータの行長をバイト単位で表す. デフォルトでは,stepには可能な限り小さい値が用いられる.つまり,行列の連続する行間にギャップが存在しない.

関数 cvInitMatHeader は,既に確保された構造体 CvMat を初期化する. これは,OpenCV の行列関数で生データを処理するために用いることもできる.

例えば,以下のコードは二つの行列の積を計算し,通常の行列として格納する.

二つの行列の積の計算

   double a[] = { 1, 2, 3, 4,
                  5, 6, 7, 8,
                  9, 10, 11, 12 };

   double b[] = { 1, 5, 9,
                  2, 6, 10,
                  3, 7, 11,
                  4, 8, 12 };

   double c[9];
   CvMat Ma, Mb, Mc ;

   cvInitMatHeader( &Ma, 3, 4, CV_64FC1, a );
   cvInitMatHeader( &Mb, 4, 3, CV_64FC1, b );
   cvInitMatHeader( &Mc, 3, 3, CV_64FC1, c );

   cvMatMulAdd( &Ma, &Mb, 0, &Mc );
   // この行列 c には,行列 a(3×4) と 行列 b(4×3) の積が入っている


Mat

行列ヘッダを初期化する(軽量版)

CvMat cvMat( int rows, int cols, int type, void* data=NULL );

rows
行列の行数.
cols
行列の列数.
type
行列要素の種類(CreateMat を参照).
data
行列のヘッダで指定されるデータへのポインタ(オプション).

関数 cvMat は, cvInitMatHeader の高速なインライン置換である.つまり,これは以下と等価である.

     CvMat mat;
     cvInitMatHeader( &mat, rows, cols, type, data, CV_AUTOSTEP );


CloneMat

行列のコピーを作成する

CvMat* cvCloneMat( const CvMat* mat );

mat
入力行列.

関数 cvCloneMat は,入力行列のコピーを作成し,そのポインタを返す.


CreateMatND

多次元の密な配列を作成する

CvMatND* cvCreateMatND( int dims, const int* sizes, int type );

dims
配列の次元数.CV_MAX_DIM(デフォルトでは32.ビルド時に変更される可能性もある)を超えてはいけない.
sizes
次元サイズの配列.
type
配列要素の種類.CvMat のものと同じ.

関数 cvCreateMatND は,多次元の密な配列のヘッダとその内部データを確保し,作成された配列のポインタを返す. これは以下の省略形である.

    CvMatND* mat = cvCreateMatNDHeader( dims, sizes, type );
    cvCreateData( mat );

配列データは行単位で保存される.全ての行は4バイトでアライメントされる.


CreateMatNDHeader

新たな行列のヘッダを作成する

CvMatND* cvCreateMatNDHeader( int dims, const int* sizes, int type );

dims
配列の次元数.
sizes
次元サイズの配列.
type
配列要素の種類.CvMat のものと同じ.

関数 cvCreateMatND は,多次元の密な配列のヘッダを確保する. さらに,cvCreateData を用いるか, cvSetData により,ユーザが確保したデータ領域を明示的にセットすることで,配列データが確保される.


ReleaseMatND

多次元配列を解放する

void cvReleaseMatND( CvMatND** mat );

mat
配列へのポインタのポインタ.

関数 cvReleaseMatND は,配列データの参照カウンタをデクリメントして,配列ヘッダを解放する.

    if( *mat )
        cvDecRefData( *mat );
    cvFree( (void**)mat );


InitMatNDHeader

多次元配列のヘッダを初期化する

CvMatND* cvInitMatNDHeader( CvMatND* mat, int dims, const int* sizes, int type, void* data=NULL );

mat
初期化する配列のヘッダへのポインタ.
dims
配列の次元数.
sizes
次元サイズの配列.
type
配列要素の種類.CvMat のものと同じ.
data
行列のヘッダで指定されるデータへのポインタ(オプション).

関数 cvInitMatNDHeader は,ユーザによって確保された構造体 CvMatND を初期化する.


CloneMatND

多次元配列の完全なコピーを作成する

CvMatND* cvCloneMatND( const CvMatND* mat );

mat
入力配列.

関数 cvCloneMatND は,入力配列のコピーを作成し,そのポインタを返す.


DecRefData

配列データの参照カウンタをデクリメントする

void cvDecRefData( CvArr* arr );

arr
配列ヘッダ.

関数 cvDecRefData は, 参照カウンタのポインタが NULL ではない場合に CvMat あるいは CvMatND のデータの参照カウンタをデクリメントし, さらにカウンタが 0 になった場合にはデータを解放する. 現在の実装では,データが関数 cvCreateData によって確保された場合にのみ, 参照カウンタは NULL ではなくなる. その他の場合として,以下のものがある.
cvSetData によって,外部データがヘッダに割り当てられた.
行列ヘッダが,より大きな行列あるいは画像の一部になっている.
行列ヘッダが,画像あるいは n 次元行列ヘッダから変換された.

このような場合,参照カウンタは NULL にセットされ,デクリメントされない. データが解放されるか否かに関わらず,データポインタと参照カウンタポインタはこの関数によってクリアされる.


IncRefData

配列データの参照カウンタをインクリメントする

int cvIncRefData( CvArr* arr );

arr
配列ヘッダ.

関数 cvIncRefData は, 参照カウンタポインタが NULL ではない場合に, CvMat あるいは CvMatND のデータの参照カウンタをインクリメントし,新たなカウンタ値を返す. そうでない場合は 0 を返す.


CreateData

配列データを確保する

void cvCreateData( CvArr* arr );

arr
配列ヘッダ.

関数 cvCreateData は,画像,行列あるいは多次元配列のデータを確保する. 行列の場合は OpenCV の確保関数が用いられる.IplImage の場合も OpenCV の関数が用いられる. ただし,CV_TURN_ON_IPL_COMPATIBILITY が呼ばれた場合は例外的に,データを確保するために IPL 関数が用いられる.


ReleaseData

配列データを解放する

void cvReleaseData( CvArr* arr );

arr
配列ヘッダ.

関数 cvReleaseData は,配列データを解放する. CvMat あるいは CvMatND の場合, これは単に cvDecRefData() を呼ぶだけである.つまり,この関数は外部データを解放することができない. cvCreateData の注意事項も参照すること.


SetData

ユーザデータを配列ヘッダに割り当てる

void cvSetData( CvArr* arr, void* data, int step );

arr
配列ヘッダ.
data
ユーザデータ.
step
バイト単位で表された行の長さ.

関数 cvSetData は,ユーザデータを配列のヘッダに割り当てる. ヘッダは,関数 cvCreate*Header,関数 cvInit*Header あるいは 関数 cvMat(行列の場合)を用いて,あらかじめ初期化されるべきである.


GetRawData

配列の低レベル情報を取り出す

void cvGetRawData( const CvArr* arr, uchar** data,
                   int* step=NULL, CvSize* roi_size=NULL );

arr
配列ヘッダ.
data
出力である全画像の原点へのポインタ,あるいは ROI が設定されている場合は ROI の原点へのポインタ.
step
出力であるバイト単位で表された行の長さ.
roi_size
出力であるROI サイズ.

関数 cvGetRawData は,配列データに関する低レベル情報を変数に出力する. すべての出力パラメータは任意であり,いくつかのポインタは NULL にセットされる場合がある. 配列が ROI をもつ IplImage である場合,ROI のパラメータが返される.

以下に,この関数を用いて配列の要素にアクセスする例を示す.

GetRawData を用いて,シングルチャンネル浮動小数点型数配列の要素の絶対値を計算する.

    float* data;
    int step;

    CvSize size;
    int x, y;

    cvGetRawData( array, (uchar**)&data, &step, &size );
    step /= sizeof(data[0]);

    for( y = 0; y < size.height; y++, data += step )
        for( x = 0; x < size.width; x++ )
            data[x] = (float)fabs(data[x]);


GetMat

任意の配列に対する行列ヘッダを返す

CvMat* cvGetMat( const CvArr* arr, CvMat* header, int* coi=NULL, int allowND=0 );

arr
入力配列.
header
テンポラリバッファとして用いられる構造体 CvMat へのポインタ.
coi
COIを記憶するための,オプションの出力パラメータ.
allowND
これが 0 でない場合,この関数は多次元の密な配列(CvMatND*)を扱うことが可能で, 2次元行列(CvMatND が2次元の場合)あるいは 1次元行列(CvMatNDが 1次元,あるいは 2次元より大きい場合)を返す. 配列は連続でなければならない.

関数 cvGetMat は,入力配列に対する行列ヘッダを返す. 入力配列になり得るものは,行列 - CvMat,画像 - IplImage あるいは,多次元の密な配列 - CvMatND*(最後の例は,allowND != 0 の場合のみ)である. 行列の場合,この関数は単に入力ポインタを返す. IplImage* あるいは CvMatND* の場合は, 現在の画像の ROI のパラメータで構造体 header を初期化し,このテンポラリ構造体へのポインタを返す. COI は CvMat ではサポートされないので,これは別に返される.

この関数は,同じコードで 2種類の配列 - IplImage および CvMat - を扱う簡単な方法を提供する. 関数 cvGetImage によって,CvMat から IplImage への逆変換が可能である.

入力配列は,確保あるいは添付された内部データを持たなければならず,そうでない場合は,この関数は失敗する.

入力配列が,平面(二次元)データレイアウトおよび COI を持つ IplImage の場合, この関数は選択された平面へのポインタおよび COI = 0 を返す. OpenCV の関数を用いて,平面データレイアウトを持つマルチチャンネル画像を平面毎に処理する事が可能である.


GetImage

任意の配列に対する画像ヘッダを返す

IplImage* cvGetImage( const CvArr* arr, IplImage* image_header );

arr
入力配列.
image_header
テンポラリバッファとして用いられる構造体 IplImage へのポインタ.

関数 cvGetImage は,入力配列, 行列 - CvMat*,画像 - IplImage*,に対する画像ヘッダを返す. 画像の場合は,この関数は単に入力ポインタを返す.CvMat* の場合は,入力行列のパラメータで構造体 image_header を初期化する. ROI がセットされている場合,IplImage から CvMat へ変換した後に,その CvMat から IplImage に戻すと,異なったヘッダになる可能性がある. 従って,画像の長さをその幅とアライメントから計算するような IPL 関数は,この関数の結果として得られる画像に対しては失敗する可能性がある.


CreateSparseMat

疎な配列を作成する

CvSparseMat* cvCreateSparseMat( int dims, const int* sizes, int type );

dims
配列の次元数.密な行列とは逆に,次元数は実質的には無制限である(216 まで).
sizes
次元サイズの配列.
type
配列要素の種類.CvMat のものと同じ.

関数 cvCreateSparseMat は,多次元の疎な配列を確保する. 初期状態では配列は要素を持たない. つまり,cvGet*D あるいは cvGetReal*D は, 全インデックスに対して 0 を返す.


ReleaseSparseMat

疎な配列を解放する

void cvReleaseSparseMat( CvSparseMat** mat );

mat
配列へのポインタのポインタ.

関数 cvReleaseSparseMat は,疎な配列を解放し,終了時に配列ポインタをクリアする.


CloneSparseMat

疎な配列の完全なコピーを作成する

CvSparseMat* cvCloneSparseMat( const CvSparseMat* mat );

mat
入力配列.

関数 cvCloneSparseMat は,入力配列のコピーを作成し,そのポインタを返す.

OpenCV-1.0 リファレンス マニュアル
OpenCV-1.1pre リファレンス マニュアル
OpenCVサンプルコード


CV_ASSERT
CV_CALL
CV_CHECK
CV_CMP
CV_ERROR
CV_FUNCNAME
CV_GET_SEQ_ELEM
CV_GRAPH_EDGE_FIELDS
CV_GRAPH_FIELDS
CV_GRAPH_VERTEX_FIELDS
CV_IABS
CV_IMAGE_ELEM
CV_IMAX
CV_IMIN
CV_NODE_HAS_NAME
CV_NODE_IS_COLLECTION
CV_NODE_IS_EMPTY
CV_NODE_IS_FLOW
CV_NODE_IS_INT
CV_NODE_IS_MAP
CV_NODE_IS_REAL
CV_NODE_IS_SEQ
CV_NODE_IS_STRING
CV_NODE_IS_USER
CV_NODE_SEQ_IS_SIMPLE
CV_QUADEDGE2D_FIELDS
CV_RGB
CV_SEQUENCE_FIELDS
CV_SET_FIELDS
CV_SIGN
CV_SUBDIV2D_FIELDS
CV_SUBDIV2D_POINT_FIELDS
CV_SWAP
CV_TREE_NODE_FIELDS
CV_TURN_ON_IPL_COMPATIBILITY
EXIT
MAX
MIN
OPENCV_ASSERT
OPENCV_CALL
OPENCV_ERRCHK
OPENCV_ERROR
__BEGIN__
__END__

CvANN_MLP
CvANN_MLP_TrainParams
CvANN_MLP::create
CvANN_MLP::train
CvArr
CvAttrList
CvBoost
CvBoostParams
CvBoostTree
CvBoost::get_weak_predictors
CvBoost::predict
CvBoost::prune
CvBoost::train
CvBox2D
CvCapture
CvConDensation
CvConnectedComp
CvConvexityDefect
CvDTree
CvDTreeNode
CvDTreeParams
CvDTreeSplit
CvDTreeTrainData
CvDTree::predict
CvDTree::train
CvEM
CvEMParams
CvEM::train
CvFileNode
CvFileStorage
CvGraph
CvGraphScanner
CvHMM
CvImgObsInfo
CvHaarClassifier
CvHaarClassifierCascade
CvHaarFeature
CvHaarStageClassifier
CvHistogram
CvKNearest
CvKNearest::find_nearest
CvKNearest_train
CvKalman
CvMat
cvMatMul
cvMatMulAdd
CvMatND
CvMemBlock
CvMemStorage
CvMemStoragePos
CvNormalBayesClassifier
CvNormalBayesClassifier::predict
CvNormalBayesClassifier::train
CvPoint
CvPoint2D32f
CvPoint2D64f
CvPoint3D32f
CvPoint3D64f
CvQuadEdge2D
CvRTParams
CvRTrees
CvRTrees::get_proximity
CvRTrees::get_var_importance
CvRTrees::predict
CvRTrees::train
CvRect
CvSVM
CvSVMParams
CvSVM::get_support_vector
CvSVM::train
CvScalar
CvSeq
CvSeqBlock
CvSet
CvSize
CvSize2D32f
CvSlice
CvSparseMat
CvStatModel
CvStatModel::CvStatModel
CvStatModel::clear
CvStatModel::CvStatModel(data)
CvStatModel::~CvStatModel
CvStatModel::load
CvStatModel::predict
CvStatModel::read
CvStatModel::save
CvStatModel::train
CvStatModel::write
CvSubdiv2D
CvSubdiv2DPoint
CvTermCriteria
CvTreeNodeIterator
CvTypeInfo
IplImage
RTreesOOBerror

cv2DRotationMatrix
cv3dTrackerCalibrateCameras
cv3dTrackerLocateObjects
cvAbsDiff
cvAbsDiffS
cvAcc
cvAdaptiveThreshold
cvAdd
cvAddS
cvAddWeighted
cvAlloc
cvAnd
cvAndS
cvApproxChains
cvApproxPoly
cvArcLength
cvAvg
cvAvgSdv
cvBackProjectPCA
cvBoundingRect
cvBoxPoints
cvCalcBackProject
cvCalcBackProjectPatch
cvCalcCovarMatrix
cvCalcCovarMatrixEx
cvCalcDecompCoeff
cvCalcEMD2
cvCalcEigenObjects
cvCalcGlobalOrientation
cvCalcHist
cvCalcImageHomography
cvCalcMotionGradient
cvCalcOpticalFlowBM
cvCalcOpticalFlowHS
cvCalcOpticalFlowLK
cvCalcOpticalFlowPyrLK
cvCalcPCA
cvCalcPGH
cvCalcProbDensity
cvCalcSubdivVoronoi2D
cvCalibrateCamera2
cvCamShift
cvCanny
cvCartToPolar
cvCbrt
cvCheckArr
cvCheckContourConvexity
cvCircle
cvClearGraph
cvClearHist
cvClearMemStorage
cvClearND
cvClearSeq
cvClearSet
cvClearSubdivVoronoi2D
cvClipLine
cvClone
cvCloneGraph
cvCloneImage
cvCloneMat
cvCloneMatND
cvCloneSeq
cvCloneSparseMat
cvCmp
cvCmpS
cvCompareHist
cvComputeCorrespondEpilines
cvConDensInitSampleSet
cvConDensUpdateByTime
cvContourArea
cvContourFromContourTree
cvConvert
cvConvertImage
cvConvertPointsHomogenious
cvConvertScale
cvConvertScaleAbs
cvConvexHull2
cvConvexityDefects
cvCopy
cvCopyHist
cvCopyMakeBorder
cvCornerEigenValsAndVecs
cvCornerHarris
cvCornerMinEigenVal
cvCountNonZero
cvCreate2DHMM
cvCreateCameraCapture
cvCreateChildMemStorage
cvCreateConDensation
cvCreateContourTree
cvCreateData
cvCreateFileCapture
cvCreateGraph
cvCreateGraphScanner
cvCreateHist
cvCreateImage
cvCreateImageHeader
cvCreateKalman
cvCreateMat
cvCreateMatHeader
cvCreateMatND
cvCreateMatNDHeader
cvCreateMemStorage
cvCreateObsInfo
cvCreatePOSITObject
cvCreateSeq
cvCreateSet
cvCreateSparseMat
cvCreateStructuringElementEx
cvCreateSubdivDelaunay2D
cvCreateTrackbar
cvCreateVideoWriter
cvCrossProduct
cvCvtColor
cvCvtScale
cvCvtSeqToArray
cvDCT
cvDFT
cvDecRefData
cvDeleteMoire
cvDestroyAllWindows
cvDestroyWindow
cvDet
cvDilate
cvDistTransform
cvDiv
cvDotProduct
cvDrawChessBoardCorners
cvDrawContours
cvDynamicCorrespondMulti
cvEViterbi
cvEigenDecomposite
cvEigenProjection
cvEigenVV
cvEllipse
cvEllipse2Poly
cvEllipseBox
cvEndFindContours
cvEndWriteSeq
cvEndWriteStruct
cvEqualizeHist
cvErode
cvError
cvErrorStr
cvEstimateHMMStateParams
cvEstimateObsProb
cvEstimateTransProb
cvExp
cvFastArctan
cvFillConvexPoly
cvFillPoly
cvFilter2D
cvFindChessboardCorners
cvFindContours
cvFindCornerSubPix
cvFindExtrinsicCameraParams2
cvFindFundamentalMat
cvFindGraphEdge
cvFindGraphEdgeByPtr
cvFindHomography
cvFindNearestPoint2D
cvFindNextContour
cvFindRuns
cvFindStereoCorrespondence
cvFindType
cvFirstType
cvFitEllipse2
cvFitLine2D
cvFlip
cvFloodFill
cvFlushSeqWriter
cvFree
cvGEMM
cvGet1D
cvGet2D
cvGet3D
cvGetND
cvGetAffineTransform
cvGetCaptureProperty
cvGetCentralMoment
cvGetCol
cvGetCols
cvGetDiag
cvGetDims
cvGetElemType
cvGetErrMode
cvGetErrStatus
cvGetFileNode
cvGetFileNodeByName
cvGetFileNodeName
cvGetGraphVtx
cvGetHashedKey
cvGetHistValue_1D
cvGetHistValue_2D
cvGetHistValue_3D
cvGetHistValue_nD
cvGetHuMoments
cvGetImage
cvGetImageCOI
cvGetImageROI
cvGetMat
cvGetMinMaxHistValue
cvGetModuleInfo
cvGetNextSparseNode
cvGetNormalizedCentralMoment
cvGetNumThreads
cvGetOptimalDFTSize
cvGetPerspectiveTransform
cvGetQuadrangleSubPix
cvGetRawData
cvGetReal1D
cvGetReal2D
cvGetReal3D
cvGetRealND
cvGetRectSubPix
cvGetRootFileNode
cvGetRow
cvGetRows
cvGetSeqElem
cvGetSeqReaderPos
cvGetSetElem
cvGetSize
cvGetSpatialMoment
cvGetSubRect
cvGetTextSize
cvGetThreadNum
cvGetTickCount
cvGetTickFrequency
cvGetTrackbarPos
cvGetWindowHandle
cvGetWindowName
cvGoodFeaturesToTrack
cvGrabFrame
cvGraphAddEdge
cvGraphAddEdgeByPtr
cvGraphAddVtx
cvGraphEdgeIdx
cvGraphRemoveEdge
cvGraphRemoveEdgeByPtr
cvGraphRemoveVtx
cvGraphRemoveVtxByPtr
cvGraphVtxDegree
cvGraphVtxDegreeByPtr
cvGraphVtxIdx
cvGuiBoxReport
cvHaarDetectObjects
cvHoughCircles
cvHoughLines2
cvImgToObs_DCT
cvInRange
cvInRangeS
cvIncRefData
cvInitFont
cvInitImageHeader
cvInitLineIterator
cvInitMatHeader
cvInitMatNDHeader
cvInitMixSegm
cvInitSparseMatIterator
cvInitSystem
cvInitTreeNodeIterator
cvInitUndistortMap
cvInpaint
cvInsertNodeIntoTree
cvIntegral
cvInvSqrt
cvInvert
cvIsInf
cvIsNaN
cvKMeans2
cvKalmanCorrect
cvKalmanPredict
cvLUT
cvLaplace
cvLine
cvLoad
cvLoadHaarClassifierCascade
cvLoadImage
cvLog
cvLogPolar
cvMahalanobis
cvMakeAlphaScanlines
cvMakeHistHeaderForArray
cvMakeScanlines
cvMakeSeqHeaderForArray
cvMat
cvMatchContourTrees
cvMatchShapes
cvMatchTemplate
cvMax
cvMaxRect
cvMaxS
cvMeanShift
cvMemStorageAlloc
cvMemStorageAllocString
cvMerge
cvMin
cvMinAreaRect2
cvMinEnclosingCircle
cvMinMaxLoc
cvMinS
cvMixChannels
cvMixSegmL2
cvMoments
cvMorphEpilinesMulti
cvMorphologyEx
cvMoveWindow
cvMul
cvMulSpectrums
cvMulTransposed
cvMultiplyAcc
cvNamedWindow
cvNextGraphItem
cvNextTreeNode
cvNorm
cvNormalize
cvNormalizeHist
cvNot
cvNulDevReport
cvOpenFileStorage
cvOr
cvOrS
cvPOSIT
cvPerspectiveTransform
cvPointPolygonTest
cvPointSeqFromMat
cvPolarToCart
cvPolyLine
cvPostWarpImage
cvPow
cvPreCornerDetect
cvPrevTreeNode
cvPreWarpImage
cvProjectPCA
cvProjectPoints2
cvPtr1D
cvPtr2D
cvPtr3D
cvPtrND
cvPutText
cvPyrDown
cvPyrMeanShiftFiltering
cvPyrSegmentation
cvPyrUp
cvQueryFrame
cvQueryHistValue_1D
cvQueryHistValue_2D
cvQueryHistValue_3D
cvQueryHistValue_nD
cvRNG
cvRandArr
cvRandInt
cvRandReal
cvRandShuffle
cvRange
cvRead
cvReadByName
cvReadChainPoint
cvReadInt
cvReadIntByName
cvReadRawData
cvReadRawDataSlice
cvReadReal
cvReadRealByName
cvReadString
cvReadStringByName
cvRectangle
cvRedirectError
cvReduce
cvRegisterModule
cvRegisterType
cvRelease
cvRelease2DHMM
cvReleaseCapture
cvReleaseConDensation
cvReleaseData
cvReleaseFileStorage
cvReleaseGraphScanner
cvReleaseHaarClassifierCascade
cvReleaseHist
cvReleaseImage
cvReleaseImageHeader
cvReleaseKalman
cvReleaseMat
cvReleaseMatND
cvReleaseMemStorage
cvReleaseObsInfo
cvReleasePOSITObject
cvReleaseSparseMat
cvReleaseStructuringElement
cvReleaseVideoWriter
cvRemap
cvRemoveNodeFromTree
cvRepeat
cvResetImageROI
cvReshape
cvReshapeMatND
cvResize
cvResizeWindow
cvRestoreMemStoragePos
cvRetrieveFrame
cvRodrigues2
cvRound
cvRunHaarClassifierCascade
cvRunningAvg
cvSVBkSb
cvSVD
cvSampleLine
cvSave
cvSaveImage
cvSaveMemStoragePos
cvScale
cvScaleAdd
cvSegmentMotion
cvSeqElemIdx
cvSeqInsert
cvSeqInsertSlice
cvSeqInvert
cvSeqPartition
cvSeqPop
cvSeqPopFront
cvSeqPopMulti
cvSeqPush
cvSeqPushFront
cvSeqPushMulti
cvSeqRemove
cvSeqRemoveSlice
cvSeqSearch
cvSeqSlice
cvSeqSort
cvSet
cvSet1D
cvSet2D
cvSet3D
cvSetND
cvSetAdd
cvSetCaptureProperty
cvSetData
cvSetErrMode
cvSetErrStatus
cvSetHistBinRanges
cvSetIPLAllocators
cvSetIdentity
cvSetImageCOI
cvSetImageROI
cvSetImagesForHaarClassifierCascade
cvSetMemoryManager
cvSetMouseCallback
cvSetNew
cvSetNumThreads
cvSetReal1D
cvSetReal2D
cvSetReal3D
cvSetRealND
cvSetRemove
cvSetRemoveByPtr
cvSetSeqBlockSize
cvSetSeqReaderPos
cvSetTrackbarPos
cvSetZero
cvShowImage
cvSmooth
cvSnakeImage
cvSobel
cvSolveCubic
cvSplit
cvSqrt
cvSquareAcc
cvStartAppendToSeq
cvStartFindContours
cvStartNextStream
cvStartReadChainPoints
cvStartReadRawData
cvStartReadSeq
cvStartWriteSeq
cvStartWriteStruct
cvStdErrReport
cvSub
cvSubRS
cvSubS
cvSubdiv2DEdgeDst
cvSubdiv2DEdgeOrg
cvSubdiv2DGetEdge
cvSubdiv2DLocate
cvSubdiv2DRotateEdge
cvSubdivDelaunay2DInsert
cvSubstituteContour
cvSum
cvThreshHist
cvThreshold
cvTrace
cvTransform
cvTranspose
cvTreeToNodeSeq
cvTypeOf
cvUndistort2
cvUniformImgSegm
cvUnregisterType
cvUpdateMotionHistory
cvUseOptimized
cvWaitKey
cvWarpAffine
cvWarpPerspective
cvWatershed
cvWrite
cvWriteComment
cvWriteFileNode
cvWriteFrame
cvWriteInt
cvWriteRawData
cvWriteReal
cvWriteString
cvXor
cvXorS
cvmGet
cvmSet
error_handling_sample
error_macros