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CXCORE リファレンス マニュアル

最終変更者: 怡土順一, 最終変更リビジョン: 448, 最終変更日時: 2008-12-24 00:28:23 +0900 (水, 24 12月 2008)


動的構造体(Dynamic Structures)


シーケンス(Sequences)


CvSeq

拡張可能な要素のシーケンス

#define CV_SEQUENCE_FIELDS() ¥
    int flags; /* 様々なフラグ */ ¥
    int header_size; /* シーケンスのヘッダサイズ */ ¥
    struct CvSeq* h_prev; /* 一つ前のシーケンスへのポインタ */ ¥
    struct CvSeq* h_next; /* 一つ後のシーケンスへのポインタ */ ¥
    struct CvSeq* v_prev; /* 一つ前のシーケンスへのポインタ(セカンダリ,構造によって意味が異なる) */ ¥
    struct CvSeq* v_next; /* 一つ後のシーケンスへのポインタ(セカンダリ,構造によって意味が異なる) */ ¥
    int total; /* 要素の総数 */ ¥
    int elem_size;/* シーケンス要素のサイズ(バイト単位) */ ¥
    char* block_max;/* 最新のブロックの最大値 */ ¥
    char* ptr; /* 現在の書き込みポインタ */ ¥
    int delta_elems; /* シーケンスを拡張させる際に,領域確保する要素数(シーケンスの粒度) */ ¥
    CvMemStorage* storage; /* seqが保存される領域 */ ¥
    CvSeqBlock* free_blocks; /* 空きブロックリスト */ ¥
    CvSeqBlock* first; /* 先頭シーケンスブロックへのポインタ */


typedef struct CvSeq
{
    CV_SEQUENCE_FIELDS()
} CvSeq;

構造体 CvSeq は,OpenCVの動的データ構造すべての基本となるものである.

上記の補助マクロを介した特殊な定義により,追加パラメータを伴う構造体CvSeq の拡張が容易に行える. CvSeq を拡張するために,新しい構造体を定義し,マクロCV_SEQUENCE_FIELDS()によって列挙される CvSeq のフィールドの後にユーザー定義フィールドをおいてもよい.

シーケンスには,密なシーケンスと疎なシーケンスの2種類が存在する. 密なシーケンスの基本タイプは CvSeq であり,このシーケンスは拡張可能な1次元配列 (ベクトル(vectors),スタック(stacks),キュー(queues),デック(deques))を表現するのに用いられる. これらのタイプにはデータの中間部分に空白部がない.すなわち,シーケンスの中間部分における要素の削除や追加の際には,最も近い終端の要素からシフトされる. 疎なシーケンスは,CvSetをその基本クラスとして持つ.詳細は後述する. それらは,ノードフラグによって「データがある」か「空き」かが示されているノードシーケンスである. このタイプのシーケンスは,要素の集合(sets),グラフ(graph),ハッシュテーブル(hash tables)等の順序のないデータ構造に用いられる.

フィールド header_size は,シーケンスヘッダの実サイズが入っており, そのサイズは,sizeof(CvSeq)より大きいか等しくなけらばならない.

フィールド h_prev, h_next, v_prev, v_next は,別々のシーケンス群から階層構造を生成するために使用できる. フィールド h_prevh_next は,同一階層での前後のシーケンスを指し, さらに,フィールド v_prevv_next は縦方向での前後のシーケンス(自分の親と最初の子)を指す. しかし,これらは単に名前にすぎず,これらのポインタを異なる意味で使用することが可能である.

フィールド first は,ブロックの先頭シーケンスを指す.この構造については以下で述べる.

フィールド total は,密なシーケンスでは実要素数,疎なシーケンスでは領域確保されたノード数を示す.

フィールド flags は,上位16ビットで個々の動的特性 (密なシーケンスではCV_SEQ_MAGIC_VAL ,疎なシーケンスではCV_SET_MAGIC_VAL)と, シーケンスに関するその他の雑多な情報を持つ. 下位 CV_SEQ_ELTYPE_BITS ビットは,要素タイプのIDを示す. ほとんどのシーケンス処理関数は要素タイプではなく,elem_sizeに保存された要素サイズを使用する. シーケンスがCvMatタイプの一つであるような数値データからなる場合, シーケンスの要素タイプは対応するCvMatの要素タイプと一致する (例えば,2次元の点データのシーケンスではCV_32SC2が,浮動小数点型のシーケンスにはCV_32FC1が用いられるなど). マクロ CV_SEQ_ELTYPE(seq_header_ptr) は,シーケンスの要素のタイプを取り出す. 数値シーケンスを扱う関数では elem_size が,その要素タイプから計算されたものと等しいかどうかがチェックされる. さらに,CvMat に準拠したタイプでは,ヘッダ cvtypes.h で定義された以下の追加要素タイプが存在する:

標準的なシーケンス要素の種類

    #define CV_SEQ_ELTYPE_POINT          CV_32SC2  /* (x,y) */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_CODE           CV_8UC1   /* フリーマンコード: 0..7 */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_GENERIC        0 /* 一般的なシーケンス要素タイプ */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_PTR            CV_USRTYPE1 /* =6 */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_PPOINT         CV_SEQ_ELTYPE_PTR  /* &elem: 他のシーケンス要素へのポインタ */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_INDEX          CV_32SC1  /* #elem: 他のシーケンス要素のインデックス */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_GRAPH_EDGE     CV_SEQ_ELTYPE_GENERIC  /* &next_o, &next_d, &vtx_o, &vtx_d */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_GRAPH_VERTEX   CV_SEQ_ELTYPE_GENERIC  /* 先頭の辺, &(x,y) */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_TRIAN_ATR      CV_SEQ_ELTYPE_GENERIC  /* 二分木の頂点(ノード)   */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_CONNECTED_COMP CV_SEQ_ELTYPE_GENERIC  /* 接続成分  */
    #define CV_SEQ_ELTYPE_POINT3D        CV_32FC3  /* (x,y,z)  */

次の,CV_SEQ_KIND_BITS ビットは,シーケンスの種類を指定する.

標準的なシーケンスの種類

    /* 一般的な(特別な指定無しの)シーケンスの種類 */
    #define CV_SEQ_KIND_GENERIC     (0 << CV_SEQ_ELTYPE_BITS)

    /* 密なシーケンスのサブタイプ */
    #define CV_SEQ_KIND_CURVE       (1 << CV_SEQ_ELTYPE_BITS)
    #define CV_SEQ_KIND_BIN_TREE    (2 << CV_SEQ_ELTYPE_BITS)

    /* 疎なシーケンス(または集合)のサブタイプ */
    #define CV_SEQ_KIND_GRAPH       (3 << CV_SEQ_ELTYPE_BITS)
    #define CV_SEQ_KIND_SUBDIV2D    (4 << CV_SEQ_ELTYPE_BITS)

残りのビットは,これ以外のシーケンスの種類や要素タイプを指定するために用いられる. 例えば,点(CV_SEQ_KIND_CURVE|CV_SEQ_ELTYPE_POINT )から構成される曲線では,タイプ CV_SEQ_POLYGON に属するフラグCV_SEQ_FLAG_CLOSED や,他のフラグがそのサブタイプを表現するために用いられる. 多くの輪郭処理関数は,入力シーケンスのタイプをチェックし,そのタイプがサポート外である場合はエラーを発生する. ファイル cvtypes.h には,サポートされている定義済みシーケンスタイプやその他の属性を取得する補助マクロの全リストが記述されている. 以下はシーケンスを構成するための基本要素の定義である.


CvSeqBlock

連続したシーケンスブロック

typedef struct CvSeqBlock
{
    struct CvSeqBlock* prev; /* 前のシーケンスブロック */
    struct CvSeqBlock* next; /* 次のシーケンスブロック */
    int start_index; /* ブロックの先頭要素のインデックス +
    sequence->first->start_index */
    int count; /* ブロック内の要素数 */
    char* data; /* ブロックの先頭要素へのポインタ */
} CvSeqBlock;

シーケンスブロックは,循環双方向リストを構成する. そのためポインタ prevnext は決してNULL にはならず,シーケンス中の前後のシーケンスブロックを指す. つまり,最終ブロックの next は先頭ブロックを,先頭ブロックの prev は最終ブロックをそれぞれ指している. フィールド start_indexcount はシーケンスの中でブロックの位置を追跡する際に役立つ. 例えば,シーケンスが10要素からなっており,それが3,5,2要素に分かれており,先頭ブロックがパラメータstart_index = 2で与えられている場合, このシーケンスブロックの (start_index, count) のペアは,それぞれ (2,3), (5, 5), (10, 2) となる. 先頭ブロックのパラメータ start_index は,ある要素がシーケンスの先頭に追加されている場合を除いて,通常 0 である.


CvSlice

シーケンスのスライス

typedef struct CvSlice
{
    int start_index;
    int end_index;
} CvSlice;

inline CvSlice cvSlice( int start, int end );
#define CV_WHOLE_SEQ_END_INDEX 0x3fffffff
#define CV_WHOLE_SEQ  cvSlice(0, CV_WHOLE_SEQ_END_INDEX)

/* シーケンスのスライス長を計算する */
int cvSliceLength( CvSlice slice, const CvSeq* seq );

シーケンスを処理する関数のうちいくつかは,デフォルトでシーケンス全体(CV_WHOLE_SEQ)がセットされているパラメータ CvSlice slice を使用する. start_indexend_index が負かシーケンス長を超えている場合でも, start_indexは境界に含まれ(スライスに含まれる),end_index は境界に含まれない(スライスに含まれない). これらが等しい場合は,スライスは空である(すなわち要素が無い)とみなされる. シーケンスは循環構造として取り扱われるため,シーケンス最後の数個の要素と,それに続くシーケンス最初の数個の要素をスライスとして選択できる. 例えば,10個の要素をもつシーケンスの cvSlice(-2, 3) は,最終の一つ前(8th),最終(9th),先頭(0th), 2番目(1th) そして3番目(2nd)の要素からなる. この関数はスライスの引数を以下の方法で正規化する. まずスライス長を調べるために cvSliceLength を呼び出し, cvGetSeqElem の引数と同様に, スライスの start_index が正規化される(すなわち,負のインデックスが使用できる). 実際のスライスは,正規化された start_index に始まり, cvSliceLength 要素まで処理される(シーケンスが循環構造であると仮定していることに重ねて注意).

スライスを引数としてとらない関数でシーケンスの一部だけ処理したい場合は,関数 cvSeqSlice を用いてサブシーケンスを抽出したり,cvCvtSeqToArray で連続バッファとして保存する事で可能になる(オプションとして,続けて cvMakeSeqHeaderForArray を呼ぶ ).


CreateSeq

シーケンスを生成する

CvSeq* cvCreateSeq( int seq_flags, int header_size,
                    int elem_size, CvMemStorage* storage );

seq_flags
生成されたシーケンスのフラグ.生成されたシーケンスが,特定のシーケンスタイプを引数にとるような関数に一切渡されない場合は,この値に0を指定してもかまわない.そうでない場合は,定義済みのシーケンスタイプのリストから適切なタイプが選択されなければならない.
header_size
シーケンスのヘッダサイズ.sizeof(CvSeq)以上でなければならない. また,特別なタイプかその拡張が指示されている場合,そのタイプは基本タイプのヘッダと合致していなければならない.
elem_size
シーケンスの要素サイズ(バイト単位).サイズはシーケンスタイプと合致しなければならない.例えば,点群のシーケンスを作成する場合,要素タイプにCV_SEQ_ELTYPE_POINTを指定し,パラメータ elem_sizesizeof(CvPoint) と等しくなければならない.
storage
シーケンスが保存される場所.

関数 cvCreateSeq は,シーケンスを作成し,そのポインタを返す. この関数は,シーケンスヘッダをストレージ内の連続した一つのブロックとして領域確保し, 引数として渡された値を構造体のフィールド flagselem_sizeheader_sizestorageに引数で渡した値をセットする. そして,delta_elems にデフォルト値(関数 cvSetSeqBlockSize で再設定できる)をセットし,その他のヘッダフィールド(先頭から sizeof(CvSeq) バイト以降のスペースも含む)をクリアする.


SetSeqBlockSize

シーケンスのブロックサイズを設定する

void cvSetSeqBlockSize( CvSeq* seq, int delta_elems );

seq
シーケンス.
delta_elems
シーケンス要素のブロックサイズ.

関数 cvSetSeqBlockSize は,メモリ確保サイズを指定する. シーケンスバッファ上の空き領域を使い果たした場合,関数は delta_elems シーケンス要素分の領域確保を行う. 確保したブロックが前のブロックの直後になる場合,二つのブロックは接続されるが,それ以外では,新しいシーケンスブロックが生成される. そのため,このパラメータを大きくすることによってシーケンスブロックの断片化は押さえられるものの, ストレージ中の多くのスペースが浪費されることになる. シーケンス生成時に,パラメータ delta_elems にはデフォルト値≈1K がセットされる. シーケンス生成後,この関数をいつでも呼ぶことができ,以降の領域確保の際にその値が使われる. この関数によって,渡されたパラメータ値をメモリストレージの制限に合わせるために変更することができる.


SeqPush

シーケンスの末尾に要素を追加する

char* cvSeqPush( CvSeq* seq, void* element=NULL );

seq
シーケンス.
element
追加される要素.

関数 cvSeqPush は,シーケンスの末尾に要素を追加し,割り付けられた要素へのポインタを返す. 入力の element が NULL の場合,この関数は単に要素一つ分の領域を確保する.

以下のコードは,この関数を用いて新しいシーケンスを作成する方法を示す.

CvMemStorage* storage = cvCreateMemStorage(0);
CvSeq* seq = cvCreateSeq( CV_32SC1, /* 整数型要素のシーケンス */
                          sizeof(CvSeq), /* ヘッダサイズ - 拡張フィールド無し */
                          sizeof(int), /* 要素サイズ */
                          storage /* 保存領域 */ );
int i;
for( i = 0; i < 100; i++ )
{
    int* added = (int*)cvSeqPush( seq, &i );
    printf( "%d is added¥n", *added );
}

...
/* 最後にメモリストレージを解放する */
cvReleaseMemStorage( &storage );

関数 cvSeqPush の計算量はO(1)であるが,大規模なシーケンスデータの書き込みにはより高速な手法が存在する (cvStartWriteSeqと関連する関数を参照).


SeqPop

シーケンスの末尾から要素を削除する

void cvSeqPop( CvSeq* seq, void* element=NULL );

seq
シーケンス.
element
オプションパラメータ.ポインタが非0の場合,削除した要素をこの場所にコピーする.

関数 cvSeqPop はシーケンスから一つの要素を削除する.シーケンスが既に空の場合は,エラーを返す.この関数の計算量は O(1) である.


SeqPushFront

シーケンスの先頭に要素を追加する.

char* cvSeqPushFront( CvSeq* seq, void* element=NULL );

seq
シーケンス.
element
追加される要素.

関数 cvSeqPushFrontcvSeqPush と同様であるが, 新しい要素はシーケンスの先頭に追加される.この関数の計算量は O(1) である.


SeqPopFront

シーケンスの先頭から要素を削除する

void cvSeqPopFront( CvSeq* seq, void* element=NULL );

seq
シーケンス.
element
オプションパラメータ.ポインタが非0の場合,削除要素をこの場所にコピーする.

関数 cvSeqPopFront はシーケンスの先頭から,一つの要素を削除する.シーケンスが既に空の場合は,エラーを返す.この関数の計算量は O(1) である.


SeqPushMulti

複数の要素をシーケンスのどちらかの端(先頭か末尾)に追加する

void cvSeqPushMulti( CvSeq* seq, void* elements, int count, int in_front=0 );

seq
シーケンス.
elements
追加される要素群.
count
追加される要素数.
in_front
変更するシーケンスの端を指定するフラグ.
CV_BACK (=0) - 要素をシーケンスの末尾に追加する
CV_FRONT(!=0) - 要素をシーケンスの先頭に追加する

関数 cvSeqPushMulti は,複数の要素をシーケンスのどちらかの端に追加する. 要素群は入力配列中の順番どおりにシーケンスに追加されるが,違うシーケンスブロックに分割されることもある.


SeqPopMulti

複数の要素をシーケンスのどちらかの端(先頭か末尾)から削除する

void cvSeqPopMulti( CvSeq* seq, void* elements, int count, int in_front=0 );

seq
シーケンス.
elements
削除される要素.
count
削除される要素数.
in_front
変更するシーケンスの端を指定するフラグ.
CV_BACK (=0) - シーケンスの末尾から要素を削除する
CV_FRONT(!=0) - シーケンスの先頭から要素を削除する

関数 cvSeqPopMulti は,複数の要素をシーケンスのどちらかの端から削除する. 削除される要素数がシーケンス中の要素数より大きい場合は,関数はできるだけ多くの要素を削除する.


SeqInsert

シーケンスの中に要素を挿入する

char* cvSeqInsert( CvSeq* seq, int before_index, void* element=NULL );

seq
シーケンス.
before_index
要素が挿入されるインデックス(このインデックスの前に挿入される). 0(指定可能なパラメータの最小値)の前への挿入は cvSeqPushFront と同じ意味であり, seq->total(指定可能なパラメータの最大値)の前への挿入は cvSeqPush と同じ意味である.
element
挿入される要素.

関数 cvSeqInsert は(elementへの)ポインタがNULLでない場合, シーケンス内の要素を指定した挿入位置から近い側のシーケンスの端にシフトし, element の内容をその位置にコピーする.この関数は,挿入された要素へのポインタを返す.


SeqRemove

シーケンスの中から要素を削除する

void cvSeqRemove( CvSeq* seq, int index );

seq
シーケンス.
index
削除される要素のインデックス.

関数 cvSeqRemove は,与えられたインデックスをもつ要素を削除する. インデックスが範囲外の場合,この関数はエラーを発生する.空のシーケンスから要素を削除しようとすることは,この状況の一例である. この関数は,近い側のシーケンスの端とindex 番目(これは削除されない)の位置の間に存在するシーケンス要素をシフトする事によって, 要素を削除する.


ClearSeq

シーケンスをクリアする

void cvClearSeq( CvSeq* seq );

seq
シーケンス.

関数 cvClearSeq は,シーケンスの全ての要素をクリアする. この関数はメモリをストレージに返さないが,後で新しい要素がシーケンスに追加された時,このメモリを再利用する. この関数の時間計算量は, O(1) である..


GetSeqElem

インデックスで指定されたシーケンス要素のポインタを返す

char* cvGetSeqElem( const CvSeq* seq, int index );
#define CV_GET_SEQ_ELEM( TYPE, seq, index )  (TYPE*)cvGetSeqElem( (CvSeq*)(seq), (index) )

seq
シーケンス.
index
要素のインデックス.

関数 cvGetSeqElem は,与えられたインデックスを持つ要素をシーケンスの中から求め,そのポインタを返す. 要素が見つからない場合,0を返す. この関数では,負のインデックスの指定も可能である.例えば,-1はシーケンスの最後の要素,-2は最後の一つ前を指す等. シーケンスが一つのシーケンスブロックで構成されているか,目的の要素が先頭のブロックにある場合は,マクロ CV_GET_SEQ_ELEM( elemType, seq, index ) を使用した方がよい.このマクロのパラメータ elemTypeはシーケンス要素のタイプ(例えば,CvPoint),seq はシーケンス, index は目的の要素のインデックスである. マクロは,先ず最初に指定された要素が先頭のブロック内にあるかどうかをチェックし,あればその位置を返し, なければマクロからメイン関数 GetSeqElem を呼び出す. 負のインデックスに対しては,常に cvGetSeqElem を呼び出す. ブロック数が要素数より非常に小さいと仮定した場合は,関数の時間計算量はO(1)になる.


SeqElemIdx

ポインタで指定されたシーケンスの要素のインデックスを返す

int cvSeqElemIdx( const CvSeq* seq, const void* element, CvSeqBlock** block=NULL );

seq
シーケンス.
element
シーケンス要素へのポインタ.
block
オプションの引数.NULL でない場合,要素を含むシーケンスブロックのアドレスがこの場所に保存される.

関数 cvSeqElemIdx は,指定されたシーケンス要素のインデックスを返す.その要素が存在しない場合は負の値を返す.


CvtSeqToArray

シーケンスをメモリ内の連続した一つのブロックにコピーする

void* cvCvtSeqToArray( const CvSeq* seq, void* elements, CvSlice slice=CV_WHOLE_SEQ );

seq
シーケンス.
elements
十分に大きな領域を持つ出力配列へのポインタ.データへのポインタであり,行列のヘッダではない.
slice
配列へコピーするシーケンス内の部分.

関数 cvCvtSeqToArray は,シーケンスの全体または一部を指定されたバッファにコピーし,そのバッファへのポインタを返す.


MakeSeqHeaderForArray

配列からシーケンスを生成する

CvSeq* cvMakeSeqHeaderForArray( int seq_type, int header_size, int elem_size,
                                void* elements, int total,
                                CvSeq* seq, CvSeqBlock* block );

seq_type
生成するシーケンスのタイプ.
header_size
シーケンスヘッダのサイズ.パラメータseqは,このヘッダと同じサイズか,これより大きい構造体へのポインタを指していなければならない.
elem_size
シーケンス要素のサイズ.
elements
シーケンスを構成する要素.
total
シーケンス内の要素数.配列の要素数はこのパラメータ値と等しくなければならない.
seq
シーケンスヘッダとして用いられるローカル変数へのポインタ.
block
単一シーケンスブロックのヘッダを示すローカル変数へのポインタ.

関数 cvMakeSeqHeaderForArray は,配列用にシーケンスヘッダを初期化する. シーケンスヘッダもシーケンスブロックも両方とも,ユーザによって領域確保される(例えば,スタック上に). この関数ではデータのコピーは行われない. 結果として得られるシーケンスは,単一ブロックで構成され,ストレージポインタとしてNULLを持つ. そのため,その要素を読むことは可能であるが,このシーケンスに要素を追加しようとすると,多くの場合はエラーになる.


SeqSlice

シーケンススライスのための別のヘッダを作成する

CvSeq* cvSeqSlice( const CvSeq* seq, CvSlice slice,
                   CvMemStorage* storage=NULL, int copy_data=0 );

seq
シーケンス.
slice
抽出するシーケンスの一部分.
storage
新しいシーケンスヘッダとコピーされたデータ(もしデータがあれば)を保存する出力ストレージ. NULLの場合,この関数は入力シーケンスに含まれるストレージを使用する.
copy_data
抽出されたスライスの要素をコピーする(copy_data!=0)か,しない(copy_data=0)かを示すフラグ.

関数 cvSeqSlice は,入力シーケンスの指定したスライスに相当する新しいシーケンスを作成する. 新しいシーケンスでは,その要素を元のシーケンスと共有するか,独自でそのコピーを持つかのいずれかである. シーケンスの一部だけを処理する必要があるが,その処理関数がスライスパラメータを持たない場合に,必要なサブシーケンスをこの関数で抽出することができる.


CloneSeq

シーケンスのコピーを作成する

CvSeq* cvCloneSeq( const CvSeq* seq, CvMemStorage* storage=NULL );

seq
シーケンス.
storage
新しいシーケンスヘッダとコピーされたデータ(もしデータがあれば)を保存する出力ストレージ. NULLの場合,入力シーケンスに含まれるストレージを使用する.

関数 cvCloneSeq は,入力シーケンスの完全なコピーを作成し,そのポインタを返す. cvCloneSeq(seq, storage)cvSeqSlice(seq, CV_WHOLE_SEQ, storage, 1) に等しい.


SeqRemoveSlice

シーケンススライスを削除する

void cvSeqRemoveSlice( CvSeq* seq, CvSlice slice );

seq
シーケンス.
slice
削除するシーケンスの一部分.

関数 cvSeqRemoveSlice は,指定されたシーケンスからスライスを削除する.


SeqInsertSlice

シーケンス内に配列を挿入する

void cvSeqInsertSlice( CvSeq* seq, int before_index, const CvArr* from_arr );

seq
シーケンス.
slice
配列が挿入される場所へのインデックス(インデックスの前に挿入される).
from_arr
追加される要素の配列.

関数 cvSeqInsertSlice は, from_arr 配列の全ての要素をシーケンスの指定された位置に挿入する. 配列 from_arr は,行列あるいは,他のシーケンスでもよい.


SeqInvert

シーケンス要素の順序を反転させる

void cvSeqInvert( CvSeq* seq );

seq
シーケンス.

関数 cvSeqInvert は,シーケンス内の順序を反転させる(先頭の要素は末尾に,末尾の要素は先頭へ,という風に).


SeqSort

シーケンスの要素を,指定した比較関数を用いてソートする

/* a < b ? -1 : a > b ? 1 : 0 */
typedef int (CV_CDECL* CvCmpFunc)(const void* a, const void* b, void* userdata);

void cvSeqSort( CvSeq* seq, CvCmpFunc func, void* userdata=NULL );

seq
ソートされるシーケンス
func
要素の関係に応じて,負・0・正の値を返す比較関数(上記の宣言と,下の例を参照.). 最後の引数userdataが使われない事を除けば同様の関数が,Cの関数 qsort でも使われる.
userdata
比較関数に渡されるユーザパラメータ.グローバル変数の使用を避けるために有効である.

関数 cvSeqSort は,指定した基準を用いてシーケンスをソートする.以下に,この関数の使用例を示す.

/* 2次元の点を上から下,左から右へソートする */
static int cmp_func( const void* _a, const void* _b, void* userdata )
{
    CvPoint* a = (CvPoint*)_a;
    CvPoint* b = (CvPoint*)_b;
    int y_diff = a->y - b->y;
    int x_diff = a->x - b->x;
    return y_diff ? y_diff : x_diff;
}

...

CvMemStorage* storage = cvCreateMemStorage(0);
CvSeq* seq = cvCreateSeq( CV_32SC2, sizeof(CvSeq), sizeof(CvPoint), storage );
int i;

for( i = 0; i < 10; i++ )
{
    CvPoint pt;
    pt.x = rand() % 1000;
    pt.y = rand() % 1000;
    cvSeqPush( seq, &pt );
}

cvSeqSort( seq, cmp_func, 0 /* ここではユーザーデータは使用しない */ );

/* ソートされたデータを出力 */
for( i = 0; i < seq->total; i++ )
{
    CvPoint* pt = (CvPoint*)cvSeqElem( seq, i );
    printf( "(%d,%d)¥n", pt->x, pt->y );
}

cvReleaseMemStorage( &storage );

SeqSearch

シーケンスから指定要素を検索する

/* a < b ? -1 : a > b ? 1 : 0 */
typedef int (CV_CDECL* CvCmpFunc)(const void* a, const void* b, void* userdata);

char* cvSeqSearch( CvSeq* seq, const void* elem, CvCmpFunc func,
                   int is_sorted, int* elem_idx, void* userdata=NULL );

seq
シーケンス.
elem
検索する要素.
func
要素の関係に応じて,負・0・正の値を返す比較関数(cvSeqSort も参照).
is_sorted
シーケンスがソート済みか否かを示すフラグ.
elem_idx
出力パラメータ.見つかった要素のインデックス.
userdata
比較関数に渡されるユーザーパラメータ.グローバル変数の使用を避けるために有効である.

関数 cvSeqSearch はシーケンスの中から要素を検索する. シーケンスがソートされていれば,O(log(N))の二分探索法が用いられる. その他の場合は,単純な線形探索が用いられる. 要素が見つからない場合,この関数はNULLポインタを返し,インデックスにはシーケンスの要素数をセットする. 線形探索を用いて要素を見つけた場合,インデックスにはseq(i)>elemである最小のインデックスiがセットされる.


StartAppendToSeq

シーケンスへのデータ書き込み処理を初期化する

void cvStartAppendToSeq( CvSeq* seq, CvSeqWriter* writer );

seq
シーケンスへのポインタ.
writer
ライタ(Writer)の状態.この関数で初期化される.

関数 cvStartAppendToSeq は,シーケンスへのデータ書き込み処理を初期化する. 書き込まれる要素は,マクロ CV_WRITE_SEQ_ELEM(written_elem, writer) によってシーケンスの最後に追加される. 書き込み処理の間にシーケンスに対する他の処理が行われると,誤った結果が引き起こされたり,シーケンス自体が壊れる可能性があることに注意 (これらの問題を回避するには cvFlushSeqWriter の説明を参照のこと).


StartWriteSeq

新しいシーケンスを作成し,ライタ(writer)を初期化する

void cvStartWriteSeq( int seq_flags, int header_size, int elem_size,
                      CvMemStorage* storage, CvSeqWriter* writer );

seq_flags
作成されたシーケンスのフラグ. 生成されたシーケンスが,特定のシーケンスタイプを引数にとるような関数に一切渡されない場合は,この値に0を指定してもかまわない. そうでない場合は,定義済みのシーケンスタイプのリストから適切なタイプが選択されなければならない.
header_size
シーケンスヘッダのサイズ.sizeof(CvSeq)以上でなければならない. また,特別なタイプか拡張が指示されている場合,そのタイプは基本タイプのヘッダサイズと合致しなければならない.
elem_size
シーケンスの要素サイズ(バイト単位).サイズはシーケンスタイプと合致しなければならない. 例えば,点群のシーケンス(要素タイプは CV_SEQ_ELTYPE_POINT)を作成する場合, パラメータ elem_sizesizeof(CvPoint) と等しくなければならない.
storage
シーケンスの位置.
writer
ライタの状態.この関数で初期化される.

関数 cvStartWriteSeq は,cvCreateSeqcvStartAppendToSeq の組み合わせである. 生成されたシーケンスへのポインタは writer->seq に保存され, 最後に呼び出されるべき関数 cvEndWriteSeq から返される.


EndWriteSeq

シーケンス書き込み処理を終了する

CvSeq* cvEndWriteSeq( CvSeqWriter* writer );

writer
ライタの状態.

関数 cvEndWriteSeq は書き込み処理を終了し,書き込まれたシーケンスへのポインタを返す. この関数は空きブロックをメモリストレージに返すために最後の不完全なシーケンスブロックを切り捨てる. この処理によって,シーケンスは安全に読み書きできるようになる.


FlushSeqWriter

ライタの状態からシーケンスヘッダを更新する

void cvFlushSeqWriter( CvSeqWriter* writer );

writer
ライタの状態.

関数 cvFlushSeqWriter は,書き込みプロセス中でも要求(例えば,特定の状態をチェックするなど)があればいつでも,ユーザーがシーケンス要素を読み出せるようにする.この関数は,シーケンスからの読み出しを可能にするためにヘッダを更新する. しかし,ライタを閉じないので,いつでも書き込み処理を続けることができる. 頻繁に flush を使用するようなアルゴリズムにおいては,代わりにcvSeqPushを用いることも考慮する.


StartReadSeq

シーケンスからの連続読み出し処理を初期化する

void cvStartReadSeq( const CvSeq* seq, CvSeqReader* reader, int reverse=0 );

seq
シーケンス.
reader
リーダ(reader)の状態.この関数で初期化される.
reverse
シーケンス走査方向の指定.reverse が 0 の場合,リーダは先頭のシーケンス要素に位置する.それ以外は最後の要素に位置する.

関数 cvStartReadSeq は,リーダの状態を初期化する. この後,先頭から末尾までの全シーケンス要素は,続いて呼ばれるマクロCV_READ_SEQ_ELEM( read_elem, reader )(順方向読み出しの場合)あるいは, マクロ CV_REV_READ_SEQ_ELEM( read_elem, reader )(逆方向読み出しの場合)を用いて,読み出しが可能になる. どちらのマクロもシーケンス要素を read_elem にセットし,読み出しポインタを次の要素位置に移動させる. シーケンスブロックの循環構造は,読み出し処理にも適用される. これはマクロ CV_READ_SEQ_ELEM によってシーケンス末尾の要素が既に読み出された後, マクロが再度呼ばれるとシーケンス先頭の要素が読み出されるということである.CV_REV_READ_SEQ_ELEM においても同様である. 読み出し処理はシーケンスの変更もテンポラリバッファの生成もしないので,この処理を終了させる関数は存在しない. リーダ構造体のフィールド ptr は,次に読み出されるシーケンスの現在の要素を指している. 以下のコードは,シーケンスのライタとリーダの使用例である.

CvMemStorage* storage = cvCreateMemStorage(0);
CvSeq* seq = cvCreateSeq( CV_32SC1, sizeof(CvSeq), sizeof(int), storage );
CvSeqWriter writer;
CvSeqReader reader;
int i;

cvStartAppendToSeq( seq, &writer );
for( i = 0; i < 10; i++ )
{
    int val = rand()%100;
    CV_WRITE_SEQ_ELEM( val, writer );
    printf("%d is written¥n", val );
}
cvEndWriteSeq( &writer );

cvStartReadSeq( seq, &reader, 0 );
for( i = 0; i < seq->total; i++ )
{
    int val;
#if 1
    CV_READ_SEQ_ELEM( val, reader );
    printf("%d is read¥n", val );
#else /* 代わりの方法.シーケンスの要素数が大きい場合や,コンパイル時に
         サイズやタイプがわからない場合はこちらの使用が望ましい */
    printf("%d is read¥n", *(int*)reader.ptr );
    CV_NEXT_SEQ_ELEM( seq->elem_size, reader );
#endif
}
...

cvReleaseStorage( &storage );

GetSeqReaderPos

現在のリーダの位置を返す

int cvGetSeqReaderPos( CvSeqReader* reader );

reader
リーダの状態.

関数 cvGetSeqReaderPos は,現在のリーダの位置(0 ... reader->seq->total - 1 の範囲)を返す.


SetSeqReaderPos

リーダを指定の位置に移動する

void cvSetSeqReaderPos( CvSeqReader* reader, int index, int is_relative=0 );

reader
リーダの状態.
index
移動先の位置.位置決めモード(次のパラメータis_relativeを参照)が使用されている場合, 実際の位置は indexreader->seq->totalで割った剰余になる.
is_relative
非0の場合,index は現在位置からの相対値.

関数 cvSetSeqReaderPos は,読み込み位置を絶対位置か相対位置で表された位置に移動する.

OpenCV-1.0 リファレンス マニュアル
OpenCV-1.1pre リファレンス マニュアル
OpenCVサンプルコード


CV_ASSERT
CV_CALL
CV_CHECK
CV_CMP
CV_ERROR
CV_FUNCNAME
CV_GET_SEQ_ELEM
CV_GRAPH_EDGE_FIELDS
CV_GRAPH_FIELDS
CV_GRAPH_VERTEX_FIELDS
CV_IABS
CV_IMAGE_ELEM
CV_IMAX
CV_IMIN
CV_NODE_HAS_NAME
CV_NODE_IS_COLLECTION
CV_NODE_IS_EMPTY
CV_NODE_IS_FLOW
CV_NODE_IS_INT
CV_NODE_IS_MAP
CV_NODE_IS_REAL
CV_NODE_IS_SEQ
CV_NODE_IS_STRING
CV_NODE_IS_USER
CV_NODE_SEQ_IS_SIMPLE
CV_QUADEDGE2D_FIELDS
CV_RGB
CV_SEQUENCE_FIELDS
CV_SET_FIELDS
CV_SIGN
CV_SUBDIV2D_FIELDS
CV_SUBDIV2D_POINT_FIELDS
CV_SWAP
CV_TREE_NODE_FIELDS
CV_TURN_ON_IPL_COMPATIBILITY
EXIT
MAX
MIN
OPENCV_ASSERT
OPENCV_CALL
OPENCV_ERRCHK
OPENCV_ERROR
__BEGIN__
__END__

CvANN_MLP
CvANN_MLP_TrainParams
CvANN_MLP::create
CvANN_MLP::train
CvArr
CvAttrList
CvBoost
CvBoostParams
CvBoostTree
CvBoost::get_weak_predictors
CvBoost::predict
CvBoost::prune
CvBoost::train
CvBox2D
CvCapture
CvConDensation
CvConnectedComp
CvConvexityDefect
CvDTree
CvDTreeNode
CvDTreeParams
CvDTreeSplit
CvDTreeTrainData
CvDTree::predict
CvDTree::train
CvEM
CvEMParams
CvEM::train
CvFileNode
CvFileStorage
CvGraph
CvGraphScanner
CvHMM
CvImgObsInfo
CvHaarClassifier
CvHaarClassifierCascade
CvHaarFeature
CvHaarStageClassifier
CvHistogram
CvKNearest
CvKNearest::find_nearest
CvKNearest_train
CvKalman
CvMat
cvMatMul
cvMatMulAdd
CvMatND
CvMemBlock
CvMemStorage
CvMemStoragePos
CvNormalBayesClassifier
CvNormalBayesClassifier::predict
CvNormalBayesClassifier::train
CvPoint
CvPoint2D32f
CvPoint2D64f
CvPoint3D32f
CvPoint3D64f
CvQuadEdge2D
CvRTParams
CvRTrees
CvRTrees::get_proximity
CvRTrees::get_var_importance
CvRTrees::predict
CvRTrees::train
CvRect
CvSVM
CvSVMParams
CvSVM::get_support_vector
CvSVM::train
CvScalar
CvSeq
CvSeqBlock
CvSet
CvSize
CvSize2D32f
CvSlice
CvSparseMat
CvStatModel
CvStatModel::CvStatModel
CvStatModel::clear
CvStatModel::CvStatModel(data)
CvStatModel::~CvStatModel
CvStatModel::load
CvStatModel::predict
CvStatModel::read
CvStatModel::save
CvStatModel::train
CvStatModel::write
CvSubdiv2D
CvSubdiv2DPoint
CvTermCriteria
CvTreeNodeIterator
CvTypeInfo
IplImage
RTreesOOBerror

cv2DRotationMatrix
cv3dTrackerCalibrateCameras
cv3dTrackerLocateObjects
cvAbsDiff
cvAbsDiffS
cvAcc
cvAdaptiveThreshold
cvAdd
cvAddS
cvAddWeighted
cvAlloc
cvAnd
cvAndS
cvApproxChains
cvApproxPoly
cvArcLength
cvAvg
cvAvgSdv
cvBackProjectPCA
cvBoundingRect
cvBoxPoints
cvCalcBackProject
cvCalcBackProjectPatch
cvCalcCovarMatrix
cvCalcCovarMatrixEx
cvCalcDecompCoeff
cvCalcEMD2
cvCalcEigenObjects
cvCalcGlobalOrientation
cvCalcHist
cvCalcImageHomography
cvCalcMotionGradient
cvCalcOpticalFlowBM
cvCalcOpticalFlowHS
cvCalcOpticalFlowLK
cvCalcOpticalFlowPyrLK
cvCalcPCA
cvCalcPGH
cvCalcProbDensity
cvCalcSubdivVoronoi2D
cvCalibrateCamera2
cvCamShift
cvCanny
cvCartToPolar
cvCbrt
cvCheckArr
cvCheckContourConvexity
cvCircle
cvClearGraph
cvClearHist
cvClearMemStorage
cvClearND
cvClearSeq
cvClearSet
cvClearSubdivVoronoi2D
cvClipLine
cvClone
cvCloneGraph
cvCloneImage
cvCloneMat
cvCloneMatND
cvCloneSeq
cvCloneSparseMat
cvCmp
cvCmpS
cvCompareHist
cvComputeCorrespondEpilines
cvConDensInitSampleSet
cvConDensUpdateByTime
cvContourArea
cvContourFromContourTree
cvConvert
cvConvertImage
cvConvertPointsHomogenious
cvConvertScale
cvConvertScaleAbs
cvConvexHull2
cvConvexityDefects
cvCopy
cvCopyHist
cvCopyMakeBorder
cvCornerEigenValsAndVecs
cvCornerHarris
cvCornerMinEigenVal
cvCountNonZero
cvCreate2DHMM
cvCreateCameraCapture
cvCreateChildMemStorage
cvCreateConDensation
cvCreateContourTree
cvCreateData
cvCreateFileCapture
cvCreateGraph
cvCreateGraphScanner
cvCreateHist
cvCreateImage
cvCreateImageHeader
cvCreateKalman
cvCreateMat
cvCreateMatHeader
cvCreateMatND
cvCreateMatNDHeader
cvCreateMemStorage
cvCreateObsInfo
cvCreatePOSITObject
cvCreateSeq
cvCreateSet
cvCreateSparseMat
cvCreateStructuringElementEx
cvCreateSubdivDelaunay2D
cvCreateTrackbar
cvCreateVideoWriter
cvCrossProduct
cvCvtColor
cvCvtScale
cvCvtSeqToArray
cvDCT
cvDFT
cvDecRefData
cvDeleteMoire
cvDestroyAllWindows
cvDestroyWindow
cvDet
cvDilate
cvDistTransform
cvDiv
cvDotProduct
cvDrawChessBoardCorners
cvDrawContours
cvDynamicCorrespondMulti
cvEViterbi
cvEigenDecomposite
cvEigenProjection
cvEigenVV
cvEllipse
cvEllipse2Poly
cvEllipseBox
cvEndFindContours
cvEndWriteSeq
cvEndWriteStruct
cvEqualizeHist
cvErode
cvError
cvErrorStr
cvEstimateHMMStateParams
cvEstimateObsProb
cvEstimateTransProb
cvExp
cvFastArctan
cvFillConvexPoly
cvFillPoly
cvFilter2D
cvFindChessboardCorners
cvFindContours
cvFindCornerSubPix
cvFindExtrinsicCameraParams2
cvFindFundamentalMat
cvFindGraphEdge
cvFindGraphEdgeByPtr
cvFindHomography
cvFindNearestPoint2D
cvFindNextContour
cvFindRuns
cvFindStereoCorrespondence
cvFindType
cvFirstType
cvFitEllipse2
cvFitLine2D
cvFlip
cvFloodFill
cvFlushSeqWriter
cvFree
cvGEMM
cvGet1D
cvGet2D
cvGet3D
cvGetND
cvGetAffineTransform
cvGetCaptureProperty
cvGetCentralMoment
cvGetCol
cvGetCols
cvGetDiag
cvGetDims
cvGetElemType
cvGetErrMode
cvGetErrStatus
cvGetFileNode
cvGetFileNodeByName
cvGetFileNodeName
cvGetGraphVtx
cvGetHashedKey
cvGetHistValue_1D
cvGetHistValue_2D
cvGetHistValue_3D
cvGetHistValue_nD
cvGetHuMoments
cvGetImage
cvGetImageCOI
cvGetImageROI
cvGetMat
cvGetMinMaxHistValue
cvGetModuleInfo
cvGetNextSparseNode
cvGetNormalizedCentralMoment
cvGetNumThreads
cvGetOptimalDFTSize
cvGetPerspectiveTransform
cvGetQuadrangleSubPix
cvGetRawData
cvGetReal1D
cvGetReal2D
cvGetReal3D
cvGetRealND
cvGetRectSubPix
cvGetRootFileNode
cvGetRow
cvGetRows
cvGetSeqElem
cvGetSeqReaderPos
cvGetSetElem
cvGetSize
cvGetSpatialMoment
cvGetSubRect
cvGetTextSize
cvGetThreadNum
cvGetTickCount
cvGetTickFrequency
cvGetTrackbarPos
cvGetWindowHandle
cvGetWindowName
cvGoodFeaturesToTrack
cvGrabFrame
cvGraphAddEdge
cvGraphAddEdgeByPtr
cvGraphAddVtx
cvGraphEdgeIdx
cvGraphRemoveEdge
cvGraphRemoveEdgeByPtr
cvGraphRemoveVtx
cvGraphRemoveVtxByPtr
cvGraphVtxDegree
cvGraphVtxDegreeByPtr
cvGraphVtxIdx
cvGuiBoxReport
cvHaarDetectObjects
cvHoughCircles
cvHoughLines2
cvImgToObs_DCT
cvInRange
cvInRangeS
cvIncRefData
cvInitFont
cvInitImageHeader
cvInitLineIterator
cvInitMatHeader
cvInitMatNDHeader
cvInitMixSegm
cvInitSparseMatIterator
cvInitSystem
cvInitTreeNodeIterator
cvInitUndistortMap
cvInpaint
cvInsertNodeIntoTree
cvIntegral
cvInvSqrt
cvInvert
cvIsInf
cvIsNaN
cvKMeans2
cvKalmanCorrect
cvKalmanPredict
cvLUT
cvLaplace
cvLine
cvLoad
cvLoadHaarClassifierCascade
cvLoadImage
cvLog
cvLogPolar
cvMahalanobis
cvMakeAlphaScanlines
cvMakeHistHeaderForArray
cvMakeScanlines
cvMakeSeqHeaderForArray
cvMat
cvMatchContourTrees
cvMatchShapes
cvMatchTemplate
cvMax
cvMaxRect
cvMaxS
cvMeanShift
cvMemStorageAlloc
cvMemStorageAllocString
cvMerge
cvMin
cvMinAreaRect2
cvMinEnclosingCircle
cvMinMaxLoc
cvMinS
cvMixChannels
cvMixSegmL2
cvMoments
cvMorphEpilinesMulti
cvMorphologyEx
cvMoveWindow
cvMul
cvMulSpectrums
cvMulTransposed
cvMultiplyAcc
cvNamedWindow
cvNextGraphItem
cvNextTreeNode
cvNorm
cvNormalize
cvNormalizeHist
cvNot
cvNulDevReport
cvOpenFileStorage
cvOr
cvOrS
cvPOSIT
cvPerspectiveTransform
cvPointPolygonTest
cvPointSeqFromMat
cvPolarToCart
cvPolyLine
cvPostWarpImage
cvPow
cvPreCornerDetect
cvPrevTreeNode
cvPreWarpImage
cvProjectPCA
cvProjectPoints2
cvPtr1D
cvPtr2D
cvPtr3D
cvPtrND
cvPutText
cvPyrDown
cvPyrMeanShiftFiltering
cvPyrSegmentation
cvPyrUp
cvQueryFrame
cvQueryHistValue_1D
cvQueryHistValue_2D
cvQueryHistValue_3D
cvQueryHistValue_nD
cvRNG
cvRandArr
cvRandInt
cvRandReal
cvRandShuffle
cvRange
cvRead
cvReadByName
cvReadChainPoint
cvReadInt
cvReadIntByName
cvReadRawData
cvReadRawDataSlice
cvReadReal
cvReadRealByName
cvReadString
cvReadStringByName
cvRectangle
cvRedirectError
cvReduce
cvRegisterModule
cvRegisterType
cvRelease
cvRelease2DHMM
cvReleaseCapture
cvReleaseConDensation
cvReleaseData
cvReleaseFileStorage
cvReleaseGraphScanner
cvReleaseHaarClassifierCascade
cvReleaseHist
cvReleaseImage
cvReleaseImageHeader
cvReleaseKalman
cvReleaseMat
cvReleaseMatND
cvReleaseMemStorage
cvReleaseObsInfo
cvReleasePOSITObject
cvReleaseSparseMat
cvReleaseStructuringElement
cvReleaseVideoWriter
cvRemap
cvRemoveNodeFromTree
cvRepeat
cvResetImageROI
cvReshape
cvReshapeMatND
cvResize
cvResizeWindow
cvRestoreMemStoragePos
cvRetrieveFrame
cvRodrigues2
cvRound
cvRunHaarClassifierCascade
cvRunningAvg
cvSVBkSb
cvSVD
cvSampleLine
cvSave
cvSaveImage
cvSaveMemStoragePos
cvScale
cvScaleAdd
cvSegmentMotion
cvSeqElemIdx
cvSeqInsert
cvSeqInsertSlice
cvSeqInvert
cvSeqPartition
cvSeqPop
cvSeqPopFront
cvSeqPopMulti
cvSeqPush
cvSeqPushFront
cvSeqPushMulti
cvSeqRemove
cvSeqRemoveSlice
cvSeqSearch
cvSeqSlice
cvSeqSort
cvSet
cvSet1D
cvSet2D
cvSet3D
cvSetND
cvSetAdd
cvSetCaptureProperty
cvSetData
cvSetErrMode
cvSetErrStatus
cvSetHistBinRanges
cvSetIPLAllocators
cvSetIdentity
cvSetImageCOI
cvSetImageROI
cvSetImagesForHaarClassifierCascade
cvSetMemoryManager
cvSetMouseCallback
cvSetNew
cvSetNumThreads
cvSetReal1D
cvSetReal2D
cvSetReal3D
cvSetRealND
cvSetRemove
cvSetRemoveByPtr
cvSetSeqBlockSize
cvSetSeqReaderPos
cvSetTrackbarPos
cvSetZero
cvShowImage
cvSmooth
cvSnakeImage
cvSobel
cvSolveCubic
cvSplit
cvSqrt
cvSquareAcc
cvStartAppendToSeq
cvStartFindContours
cvStartNextStream
cvStartReadChainPoints
cvStartReadRawData
cvStartReadSeq
cvStartWriteSeq
cvStartWriteStruct
cvStdErrReport
cvSub
cvSubRS
cvSubS
cvSubdiv2DEdgeDst
cvSubdiv2DEdgeOrg
cvSubdiv2DGetEdge
cvSubdiv2DLocate
cvSubdiv2DRotateEdge
cvSubdivDelaunay2DInsert
cvSubstituteContour
cvSum
cvThreshHist
cvThreshold
cvTrace
cvTransform
cvTranspose
cvTreeToNodeSeq
cvTypeOf
cvUndistort2
cvUniformImgSegm
cvUnregisterType
cvUpdateMotionHistory
cvUseOptimized
cvWaitKey
cvWarpAffine
cvWarpPerspective
cvWatershed
cvWrite
cvWriteComment
cvWriteFileNode
cvWriteFrame
cvWriteInt
cvWriteRawData
cvWriteReal
cvWriteString
cvXor
cvXorS
cvmGet
cvmSet
error_handling_sample
error_macros