CXCORE リファレンス マニュアル
最終変更者: 怡土順一, 最終変更リビジョン: 448, 最終変更日時: 2008-12-24 00:28:23 +0900 (水, 24 12月 2008)
- 基本構造体(Basic Structures)
- 配列操作(Operations on Arrays)
- 動的構造体(Dynamic Structures)
- 描画関数(Drawing Functions)
- データ永続性と実行時型情報(Data Persistence and RTTI)
- その他の関数(Miscellaneous Functions)
- エラーハンドリングとシステム関数(Error Handling and System Functions)
描画関数(Drawing Functions)
描画関数は行列や画像,任意のカラーデプスで使われる. アンチエイリアス処理は8ビット画像にのみ実装されている. すべての関数はパラメータcolor(CV_RGBマクロか,cvScalar関数を用いて作成される)を持ち, これはカラー画像ではrgb値,グレースケール画像では輝度を意味する.
描く図の一部,もしくは全てが画像の領域外にある場合には,その部分は切り取られる. カラー画像の場合,チャンネルの順番は青,緑,赤...である. 順番を変更したい場合は,cvScalarを用いて順番を指定するか,cvCvtColor あるいは cvTransformを用いて,描画前,もしくは描画後に画像を変換すればよい.
テキスト(Text)
InitFont
フォント構造体を初期化する
void cvInitFont( CvFont* font, int font_face, double hscale,
double vscale, double shear=0,
int thickness=1, int line_type=8 );
- font
- この関数で初期化されるフォント構造体へのポインタ
- font_face
- フォント名の識別子.現在は,Hershey fonts
(http://sources.isc.org/utils/misc/hershey-font.txt)
の一部のみサポートされている.
CV_FONT_HERSHEY_SIMPLEX - 普通サイズのsans-serif フォント
CV_FONT_HERSHEY_PLAIN - 小さいサイズのsans-serif フォント
CV_FONT_HERSHEY_DUPLEX - 普通サイズのsans-serif フォント (CV_FONT_HERSHEY_SIMPLEX よりも複雑)
CV_FONT_HERSHEY_COMPLEX - 普通サイズのserif フォント
CV_FONT_HERSHEY_TRIPLEX - 普通サイズのserif フォント (CV_FONT_HERSHEY_COMPLEX よりも複雑)
CV_FONT_HERSHEY_COMPLEX_SMALL - CV_FONT_HERSHEY_COMPLEX の小さいバージョン
CV_FONT_HERSHEY_SCRIPT_SIMPLEX - 手書きスタイルのフォント
CV_FONT_HERSHEY_SCRIPT_COMPLEX - CV_FONT_HERSHEY_SCRIPT_SIMPLEX の複雑なバージョン
パラメータは上記の値と,イタリックもしくは斜字を意味するオプションCV_FONT_ITALICフラグを合成することができる. - hscale
- 幅の比率.1.0fにした場合,文字はそれぞれのフォントに依存する元々の幅で表示される. 0.5fにした場合, 文字は元々の半分の幅で表示される.
- vscale
- 高さの比率.1.0fにした場合,文字はそれぞれのフォントに依存する元々の高さで表示される. 0.5fにした場合, 文字は元々の半分の高さで表示される.
- shear
- 垂直線からの文字の相対的な角度.ゼロの場合は非イタリックフォントで,例えば,1.0fは≈45°を意味する.
- thickness
- 文字の太さ.
- line_type
- 線の種類.詳細はcvLineを参照.
関数cvInitFontは,文字描画関数に渡されるフォント構造体を初期化する.
PutText
文字列を描画する
void cvPutText( CvArr* img, const char* text, CvPoint org, const CvFont* font, CvScalar color );
- img
- 入力画像.
- text
- 描画する文字列.
- org
- 最初の文字の左下の座標.
- font
- フォント構造体へのポインタ.
- color
- 文字の色.
関数cvPutTextは,指定したフォントと色で文字列を画像中に描画する. 描画された文字はROIによって切り取られる.指定したフォントに含まれない記号は四角で置き換えられる.
GetTextSize
文字列の幅と高さを取得する
void cvGetTextSize( const char* text_string, const CvFont* font, CvSize* text_size, int* baseline );
- text_string
- 入力文字列.
- font
- フォント構造体へのポインタ.
- text_size
- 結果として得られる文字列のサイズ.文字の高さには,ベースラインより下の部分の高さは含まれない.
- baseline
- 文字の最下点から見たベースラインのy座標.
関数cvGetTextSizeは,指定したフォントでの入力文字列を包含する矩形を計算する.